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譲渡事例69|岡山県の個別指導塾(生徒100名)を2,000万〜3,000万円で事業譲渡。遠隔管理の限界を「30代若手経営者」への承継で解決

2026年1月23日
譲渡例(今までのケース)

こんにちは!「学習塾売却のセカチャレ」を運営する株式会社インフィニティライフの高木です。


セカチャレは、学習塾専門の株式・持分・事業譲渡のサポートサービスとして、これまで200件以上の学習塾の承継に携わってきました。学習塾経営者さまの中には「売却や事業譲渡は大企業の話」と感じる方も少なくありませんが、個人塾や小規模法人でも“生徒・講師の居場所を守りながらバトンをつなぐ”現実的な選択肢になり得ます。


特に「経営は順調だが、校舎が遠方で十分に目が届かない」「自分が現場に行けないことで、講師や生徒に申し訳なさを感じる」――。 多角経営を行うオーナー様や、複数拠点を展開する経営者様にとって、「物理的な距離」によるマネジメントの限界は、いつか必ず直面する壁です。


今回ご紹介するのは、大阪に拠点を置くオーナー様が、岡山県内で運営していた生徒数約100名の個別指導塾を、地元の意欲ある若手経営者へ譲渡された事例です。 成約金額は2,000万円〜3,000万円という高水準。なぜ、遠隔地の物件でありながらこれほどスムーズに、かつ好条件で承継が実現したのでしょうか。その成功の鍵を、担当アドバイザーの視点から紹介いたします。


1. 本案件の概要(サマリー)


まずは、今回の譲渡案件の基本データを確認します。

項目詳細内容
譲渡形態事業譲渡
塾のタイプ個別指導塾(地域密着型)
エリア岡山県主要地区(ロードサイド店舗)
生徒数規模約100名
成約金額レンジ2,000万円 〜 3,000万円
成約までの期間約4ヶ月(マッチングから成約まで)
譲渡の理由大阪在住による管理負荷の増大、本業へのリソース集中
買い手の属性岡山県内で複数教室を展開する30代の若手経営者

2. 譲渡の背景:成功している塾だからこその「苦渋の決断」


売主様は大阪で本業を営みながら、岡山県内のロードサイドという絶好の立地で個別指導塾を運営されていました。開校からの歴史も古く、集客を意欲的に行わずとも安定して生徒数100名を超える規模と、利益構造は非常に安定していました。


しかし、経営が順調であればあるほど、「大阪から月に数回通うだけでは、現場の熱量や細かな変化をキャッチしきれない。このままでは塾の成長を止めてしまうのではないか」と、オーナー様の悩みは深まりました。
さらに、安定しているとはいえ、昨今の学習塾業界を取り巻く変化に対応しなければ規模が徐々に縮小していくことは目に見えており、本業の傍らで経営を続けていくこともハードルになりつつある。


この「塾の将来を想うがゆえの決断」が、今回のM&Aのスタート地点でした。


3. 2026年現在の市場動向から見た「本案件の価値」


2025年から2026年にかけて、学習塾業界では「エリアの選択と集中」が加速しています。 かつては広域展開がステータスでしたが、現在は「特定ドメイン(地域)でのシェア向上」が最も利益率を高める戦略とされています。


今回は、以下の3点において市場価値が非常に高いと判断されました。


  • ロードサイドの視認性: 広告費を抑えても生徒が集まる資産性。
  • 100名という規模: 1校舎で独立した採算が取れ、追加投資の回収が容易。
  • クリーンな運営体制: 遠隔管理でありながら、現場責任者がおり運営が自動化されていた。


これらの強みをデータで可視化し、買い手候補へ提案したことが、2,000万を超える成約金額に繋がりました。


4. セカチャレが提供した2つの付加価値


単なる「マッチング」だけであれば、掲示板サイトでも可能です。しかし、本案件がトラブルなく短期間で成約したのは、弊社「セカチャレ」が以下の専門的な介在価値を提供したからです。


① 「共通言語」による円滑な対話

売主様、買主様ともに「経営、教育の現場を知るプロ」でした。 時に、経営的な数字の話と、現場のオペレーションの話では言葉の食い違いが起こります。弊社は学習塾専門のアドバイザーとして、多くの学習塾の経営、運営に携わってきています。その経験が双方の意図を正しく翻訳し、条件交渉の摩擦をゼロに近づけることに活きました。

② 30代経営者の背中を押した「融資支援」

今回の買主様は、岡山県内で着実に実績を積まれている30代の若手経営者でした。 意欲は非常に高いものの、2,000万円超の買収資金を自己資金だけで賄うのはリスクがあります。

今回の買収資金は金融機関からの調達を前提としており、資金調達の部分においても、週に複数回MTGの機会をいただいて、相談をしました。「買いたいが資金が不安」という買い手のハードルを下げることが、売主様の「早く売りたい」という希望を叶える結果となりました。


5. 成約の決め手:互いへのリスペクトと教育理念の合致


M&Aは最後は「人」で決まると感じます。 売主様は、買主様の「若さと現場に対する熱意」を高く評価されました。 一方、買主様は、売主様が遠方にいながらもこれほど素晴らしい塾を維持してきた「経営手腕と組織体制」に深い敬意を払われました。

この互いに対するリスペクトがあったからこそ、細かな備品譲渡や引き継ぎ期間の設定といった実務的な協議も、スムーズに進行したのです。


6. よくある質問:譲渡後の「講師」と「生徒」はどうなったか?


塾の売却を検討されるオーナー様が最も心配されるのが、現場の混乱です。


  • 講師の雇用は?: 今回、講師陣は全員そのまま新オーナーの下で継続雇用となりました。現場近くでコミュニケーションをとる回数が増えることで、今まで以上に教室に活気が生まれることが期待されています。

  • 生徒への影響は?: 屋号(塾名)を変えずに運営を引き継いだため、生徒・保護者に混乱を与えることなく、退塾者もゼロで推移しています。

このように「何も変えずに、オーナーの熱量だけを注入する」形での承継は、事業譲渡の理想形と言えます。


7. プロの視点:好条件での売却を実現するための「3ヶ条」


今回の成功事例から、塾の売却を検討している皆様に伝えたい教訓は以下の3点です。


  1. 「順調な時」こそ売り時である: 利益が出ている状態であれば、多くの候補者が現れます。検討者も利益が出ていれば購入意欲が高まるので、このタイミングにM&Aを検討することも選択肢としてありと考えます。
  2. エリアに強い買い手を選ぶ: 地元のドミナント戦略を狙う買い手は、高く評価してくれる傾向があります。
  3. 専門の仲介者を味方につける: 業界知識があることで、スムーズに話を進めることができ、譲渡金額も適正なことが多いと感じます。


最後に:あなたの塾の「本当の価値」を知ることから始めませんか?


「大阪の自分が、岡山で塾を続けるのはもう限界かもしれない」 そんな売主様の小さなお悩みから始まった今回のM&Aは、結果として、売主様には本業への集中と創業者利益を、買主様には新たな飛躍のステージを、そして生徒たちにはより熱意ある教育環境を提供することに繋がりました。


「自分の塾は、今売るといくらになるのか?」 「遠隔地の教室だけを切り離して譲渡できるか?」


まずは、簡易査定からでも構いません。学習塾専門のセカチャレが、あなたのこれまでの歩みを正当に評価し、最良のバトンタッチをサポートいたします。




この記事の著者



取締役 M&Aアドバイザー 高木直人


埼玉大学教育学部卒業後、大手教育系企業、私立中高一貫校講師を経て、株式会社インフィニティライフに参画。学習塾事業、学習塾M&A事業の責任者として、100件以上の学習塾案件を支援、40件程度を成約に導いた。2023年に株式会社バトンズが選ぶベストアドバイザー賞にノミネート。


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★株式会社バトンズが主催する2025年M&Aプロフェッショナルアワードにて「成約賞」を受賞しました

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