こんにちは!「学習塾売却のセカチャレ」を運営する株式会社インフィニティライフの金子です。
セカチャレは、学習塾専門の株式、持分、事業売却のサポートサービスとして、今まで150件以上の学習塾売却に携わってきました。
学習塾経営者様の方には「株式売却、持分売却、事業売却は大規模な企業の話、自分には関係のないことだろう。」と考えている方も多くいらっしゃいます。
しかし、
・学習塾を閉校したいが、生徒や講師のことを考えるとやめられない
・体調面に不安があるが、引き継ぎ手がいない
・別の事業に集中したい
という方にとっても、株式売却・持分譲渡・事業売却は1つの選択肢となります。売却をすることがどのようなことなのか、それにより得られるものは何なのか、当ブログでご紹介します。
今回は、千葉県千葉市、駅近にある中規模の英会話教室の事業譲渡をご紹介します。事業として15年以上、運営を続けてきた歴史のある学習塾を、なぜ譲渡することにしたのか。
その経緯も含めて、紹介していきます。
目次
●教室所在地
千葉県千葉市
●指導形態
英会話教室(集団)
●生徒数
100名程度
●売上高
約1,400万円
●営業利益
約70万円程度
※オーナーさま人件費除く
●譲渡金額
約100万円
●案件ページ
【外国人講師在籍/生徒100名超】千葉県千葉市の英会話教室+個別学習塾
この売り手さまから一番最初にご連絡をいただいたのは2023年の8月ごろで、もともと2023年度終了と同時に閉校しようか悩んでいたようで、ご相談いただきました。
ご家庭からの要望や、ご自身でも改革をしたい部分はたくさんあるものの、年齢面を考えて区切りをつけるために今年度いっぱいで閉校をすることを決心したそうです。
しかしながら、弊社のサービスをきっかけに譲渡という選択肢を知り、先生や生徒たちの居場所を確保するためにも、もし引き継ぎ先が見つかるなら、閉校よりも譲渡をしたいとご相談いただき、今回私たちがお手伝いをすることとなりました。
特に個人で学習塾を経営している方は、ご自身が教室長として物理的に毎日拘束されるケースが多いです。そのため、年齢面で体力的に運営を継続することが難しくなったり、ご両親の介護で実家が少しでも離れたところにあると、自身が携わることのハードルが高くなります。
こうした状況になったオーナーさまからのお問い合わせは最近とても多くなってきています。その状況になってから急ぎ対応することももちろん可能ではありますが、前もって準備を進めておいても良いかもしれません。
譲渡金額は正直どうでも良いと仰る売り手さまでした。金額よりも、理念に共感できる方が良いというご希望でした。さらに、売り手さまとしては、「同じ場所で複数のことが学べたら助かる」「プログラミングも教えてくれないか」「数学の授業についていけないから数学もみてほしい」といったご家庭からの多数の要望の声を、教室運営に反映できなかったという後悔が残っており、そういったご家庭の声を反映してさらに教室がパワーアップするようなお相手が理想とのことでした。
ご家庭のことを第一に考えており、継続して通っていただける環境作りに力を入れてくださる方が売り手さまの強いご希望でした。
また、物件の解約予告が6ヶ月前となっており、閉校するにしても譲渡するにしても早めに不動産会社に相談する必要があるとのことでできる限りスピーディーに進めたいご意向でした。
譲渡の実現可能性やスピード感は、譲渡金や条件のバランスとなります。今回、お人柄やスピード感を重視し、それをふまえた金額設定をご理解いただいたことで、最良の結果を得ることができたのではないでしょうか。
こちらの教室の特徴としては、ネイティブの外国人講師が多数在籍していることでした。
英会話教室では、ネイティブの外国人講師は欠かせない存在です。ですが、外国人の採用を苦戦していたり、採用ができても継続雇用が難しかったりと、課題を抱えている教室が非常に多いのが現状です。
こちらの教室は、立ち上げ当初から在籍している外国人講師と、その講師からの紹介で在籍している講師のみで、5名以上は在籍しておりました。講師との関係も良好で、採用の課題をクリアしている点においては非常に魅力的な教室だといえると思います。
また、集客についてはHPのみにもかかわらず、毎年生徒数100名をきったことがないとのことでした。保護者のみなさんの口コミにより良い評判がまわっているようで、それも顧客対応をしている売り手さまや外国人講師、日本人スタッフの人柄の良さを体現しているように思いました。
子どもが増えているエリアということもあり、集客に力を入れることで規模拡大がかなう、可能性の広がりを感じさせる教室でした。
一般的には、オンライン面談からスタートし、教室見学を含めた現地での面談という流れが主流になってきておりますが、今回はお人柄を重視したいというご希望があったため、買い手候補者さまには初回面談から教室で対面での面談をお願いするようにしておりました。
コロナの影響でオンライン化が進んでいますが、高齢のオーナーさまの場合は不慣れで馴染みがなかったり、画面越しではなかなか伝えることも読み取ることも難しかったりと、対面でのご面談をご希望されるオーナーさまも少なくありません。オンラインと対面とでは、それぞれメリットデメリットがあるため、どちらが最適か、ご相談しながら進めております。
合計で4組の方と教室にてご面談を実施しました。どの方もお人柄は申し分なく、みなさますでに別の教育事業を運営されている方々で、相乗効果を狙って検討くださっておりました。売り手さまのご意向に近い候補者ばかりで、売り手さまも選ぶのが難しいと嬉しい悲鳴をあげていました。
その中でも、スピード感をもって進めていただける方でお願いしたいとのことでした。幸いにも、ご訪問いただいてから数日後、「譲渡に向けて動いていきたい」とのお返事をいただき、譲渡完了に向けて基本合意を締結する運びとなりました。
この候補者さまは、トリリンガルで、現在IT関連の上場企業の役員をされている方でした。英語や中国語、プログラミングを教えることができ、もともと日本の教育や語学スクールに大変興味があり、自分で経営してみたいと事業譲渡を検討しており、今回買収のお話を進めてくださることになりました。
学習塾の事業譲渡の場合、ある程度の情報は先に出してしまっているので、DDでより細かく調べる必要がある内容は、そこまで多くありません。
今回も事前にある程度情報の開示が済んでいたので、数字の精査というよりは、今後どのような運営体制で進めていくのかという論点でお話し合いを実施しました。買い手さまは、外国籍の方ということもあり、日本の教育制度についても学ぶ必要があり、譲渡後すぐにお一人で経営運営するということは難しいため、売り手さまのお力を1年程度借りたいというご希望でした。売り手さまもその点については異論なく、むしろご家庭への影響も考えると、1年程度は伴走するほうが良いとお考えだったため、引き継ぎをしながら1年間は買い手さまが売り手さまを雇用する形で運営することに決定しました。
このように伴走する際、業務委託契約を締結することが多いのですが、今回の売り手さまはもう個人事業主は引退したいため、パートタイマーとして雇用契約をご希望でした。その点についても買い手さまもご理解いただき、条件等の調整を実施しました。
基本合意から約3週間程度で、譲渡契約書の内容の確認や引き継ぎのスケジュールのすり合わせ、雇用条件のすり合わせを実施し、契約締結まで完了いたしました。
譲渡契約の締結が完了し、現在は引き継ぎ期間に入っています。
今の所特にトラブルなく進んでおり、ご家庭への案内や、アルバイトの方との雇用契約の手続きなどが進んでいます。事業譲渡の場合は、株式や持分の譲渡と異なり、各種契約関係を全て巻き直さなくてはいけません。
賃貸借契約の条件も事前にチェックすることができていたので、その折衝等特別必要なく、手続きを進めることができています。
買い手さまはご自身の能力を生かし、この教室に新たな風を吹き込んでくれるはずです。これからこの教室がどのように広がっていくのか、とても楽しみにしています。
もちろん、個人で引き継ぎ手を探すことも不可能ではありません。しかしながら、ある程度トラブルになり得るケースを想定し、先にリスクヘッジしておけるかどうかで、後々に大きな影響を与えます。特に、学習塾という特殊な業態をきちんと理解し、その業態にあった進め方をする必要があります。
セカチャレはその「トラブルが起きないようにするためには何が重要なのか」を理解しています。逆に言えば、「どのようなトラブルが起きやすいのか」を熟知しています。
その点で、「個人間で譲渡を検討しているけれども、トラブルが起きてしまわないか不安…」と思っている学習塾経営者の方のお手伝いは十分にできると自負しています。
利用は無料なので、コストもなく利用できるので、少しでも検討されている方はお気軽にご相談ください。
また、セカチャレには「学習塾やスクールの事業を買収したい」と考えている候補者の方とのネットワークがあります。
「うちの塾は売却ができるのかな?」
「興味を持ってくれる候補者はいるのかな?」
と少しでも気になっている学習塾の経営者様、是非ともお気軽にお声がけください。
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