こんにちは!「学習塾売却のセカチャレ」を運営する株式会社インフィニティライフの高木です。
セカチャレは、学習塾専門の株式・持分・事業譲渡のサポートサービスとして、これまで200件以上の学習塾の承継に携わってきました。学習塾経営者さまの中には「売却や事業譲渡は大企業の話」と感じる方も少なくありませんが、個人塾や小規模法人でも“生徒・講師の居場所を守りながらバトンをつなぐ”現実的な選択肢になり得ます。
今回ご紹介するのは、海外出身の売主さまが、自身の帰国に伴って運営していた英会話教室を譲渡された事例です。 属人性の高い事業ではあるものの、その事業に魅力を感じてくださった買主さまとスムーズにお話を進めることができました。そのプロセスを、アドバイザー視点でご紹介いたします。
目次
| 項目 | 詳細 |
| 譲渡側(売り手) | 埼玉県内の英会話教室(合同会社) |
| 事業内容 | ネイティブ講師による小集団指導(対象:小〜高、メインは小学生) |
| 規模 | 生徒数:約200名 |
| 譲受側(買い手) | 異業種企業(海外関連事業を展開) |
| M&Aの目的(売り手) | 家族の事情による母国への帰国 |
| 成約までの期間 | 約5ヶ月間 |
埼玉県内でネイティブの外国人講師が教える英会話教室を運営されていた売主さま。小学生をメインに、高校生まで幅広い学年層の生徒を約200名抱え、地域に根差した人気の教室に成長していました。
しかし、海外にいるご家族の事情により、売主さまご自身が母国へ帰国しなければならない可能性が浮上しました。大切に育ててきた教室で、多くの生徒が通っています。いきなり閉校、というわけにはいかず、事業承継(M&A)を検討し始めましたが、最大の壁は「M&Aの知識が全くなく、どのように手続きが進んでいくのか見当もつかない」という強い不安でした。
支援を受ける方法はいくつか検討されたようですが、結果、数あるM&A仲介会社の中から、売主さまが「セカチャレ」を選んでくださった理由は大きく2つあったとのことです。
・学習塾・教育事業に特化している専門性があること
・オーナー様ご自身が現場運営に入っており、自力で買い手を探す余裕がなかったこと
M&Aの手続きは、実際に経験や知見が必要なうえ、買い手候補者の選定や条件交渉には膨大な時間と労力がかかります。日々のレッスンや教室運営で多忙を極める売主さまに代わり、教育業界の知見を持つ私たちがトータルでサポートさせていただくことになりました。
今回マッチングの成立に至った譲受企業様は、「異業種からの新規参入」となる企業様でした。
すでに海外に関連する事業を展開されており、「将来的に社会人に向けた英語指導を行いたい。その第一歩として、若年層(小中高生)からの英語指導事業へ参入したい」という強いビジョンをお持ちでした。弊社で以前、別の同様案件をご検討くださっていましたが、今回改めてニーズに合致しているのではないかと思い、ご紹介をして進むこととなりました。
売主さまにとって「この候補者さまに譲渡をしたい」と思っていただいた決定打となったのは以下のポイントだと感じています。
・現在の事業内容や指導の仕組みをとても高く評価してくれたこと
・今の形式を踏襲しながら、買い手自身も学び、事業を拡大していきたいという誠実な姿勢
M&Aにおいては、「譲渡後にこれまでの教室のカラーが変わってしまうのではないか」と懸念される売主さまが多くいらっしゃいます。特に、本件のように売主さまのキャラクターや、運営によってここまで規模が大きくなっている事業ではなおさらです。
しかし今回は、お相手企業の「既存の良さを大切に引き継ぎたい」という姿勢が、売主さまの大きな安心感に繋がりました。
今まで何件もご支援をしてきましたが、やはり最終的に成約する案件においては必ず”双方に対する尊敬の念をもっている”という共通点があると感じています。
条件調整においては大きなトラブルもなく、基本的には「現状のやり方を踏襲する」という方針でまとまりました。
さらに、スムーズな現場の引き継ぎと今後の事業発展のため、売主さまにも退任後、可能な範囲でアドバイザーとして関わっていただくよう調整を行いました。日本にいる間は物理的に、帰国されてからはオンラインなども駆使して、関わっていただく予定になっています。
約5ヶ月にわたるプロセスを経て、無事に成約・クロージングが完了しました。
成約後、売主さまにお話を伺うと、何よりも「まずは無事に引き継ぎを迎えることができてホッとした」と安堵の表情を浮かべられていたのが印象的でした。
大切に育ててきた200名強の生徒たちと外国人講師たちの環境が守られ、ご自身も心置きなく母国での生活に向けて準備を進められる状態となり、私たちとしても非常に嬉しく思います。
今回のように「異業種からの参入」でもスムーズにM&Aが成功した背景には、英会話教室や学習塾業界特有の評価ポイントがあります。譲渡をご検討中のオーナー様も、ぜひ自塾の強みとして参考にしてください。
学習塾やスクール事業は、毎月一定の月謝が入る「ストックビジネス」です。本案件のように「生徒数200名強」という規模は、買い手企業にとって買収直後から安定した収益が見込めるため、非常に魅力的な資産となります。
結局のところ、安定した生徒数はノウハウや商圏の良さの裏付けとして現れるものだと感じます。
異業種から教育業界へ参入する場合、ゼロから外国人講師を採用・育成するのはハードルが高く感じられます。すでに優秀なネイティブ講師が在籍し、指導カリキュラムが確立されている点は、買い手にとって「時間を買う」価値があります。
売主さま一人のカリスマ性に依存せず、組織として小集団指導が回る仕組みができている教室は、引き継ぎ後も売り上げが落ちにくいため、M&A市場で高く評価されます。
今回は売主さまが、自身が退任することを想定し、少し前から運営への関与度を意識的に減らしていました。この点も、引き継ぐ上ではとてもプラスに働いていました。
M&Aを検討中のオーナー様からよく寄せられる疑問について、アドバイザーの視点でお答えします。
Q. M&Aの知識が全くなくても相談できますか?A. はい、全く問題ありません。
多くのオーナー様が「M&Aは初めて」という状態からスタートします。セカチャレでは、複雑な契約手続きや専門用語もわかりやすく噛み砕いてご説明し、二人三脚でサポートいたします。
Q. 生徒や保護者、講師にはいつM&Aのことを伝えればいいですか?A. 基本的には「成約(最終契約)」が完了した後に伝えます。
検討段階で情報が漏洩すると、保護者様の不安や講師の離職に繋がるリスクがあります。適切な開示時期や伝え方の文面についても、セカチャレがアドバイスいたします。
Q. 売却後も少しだけ運営に関わることは可能ですか?A. 可能です。
今回の事例のように、引継ぎ期間として数ヶ月〜1年ほど顧問やアドバイザーとして残るケースは多くあります。買主さま企業にとってもスムーズな移行ができるため歓迎されることも多いです。
今回の案件が約5ヶ月という期間でスムーズに、かつ双方が納得のいく形で成約できた最大の要因は、「徹底したコミュニケーションによる不安の即時解決」だと分析しています。
M&Aが初めてのオーナー様にとって、進行中のプロセスは不安の連続です。セカチャレでは、少しでも疑問や不安が生じた際には、すぐに現地へ足を運んだり、オンラインや電話で細かくお話しする機会を設けました。
「わからないことや不安を放置せず、その都度クリアにしながら進めること」。これが、多忙な売主さまとの信頼関係を築き、良いご縁をスピーディーに繋ぐ結果をもたらしたと考えています。
「セカチャレ」では、学習塾や英会話教室などの教育事業に特化したM&A仲介を行っております。
今回のように、「M&Aの知識が全くない」「日々の運営が忙しくて手が回らない」という売主さまにも、専門アドバイザーが専任で寄り添い、最適な買い手様とのご縁をお繋ぎいたします。
・後継者がいなくて悩んでいる
・引退や移住を考えているが、生徒や講師の雇用を守りたい
・自分の教室がどのくらいの金額で評価されるのか知りたい
このようなお悩みがありましたら、ぜひ一度セカチャレの無料相談をご利用ください。秘密厳守で、貴校にとって最適な選択肢を一緒に考えさせていただきます。
この記事の著者

取締役 M&Aアドバイザー 高木直人
埼玉大学教育学部卒業後、大手教育系企業、私立中高一貫校講師を経て、株式会社インフィニティライフに参画。学習塾事業、学習塾M&A事業の責任者として、100件以上の学習塾案件を支援、40件程度を成約に導いた。2023年に株式会社バトンズが選ぶベストアドバイザー賞にノミネート。
・よくある質問
・お問い合わせはこちら
★株式会社インフィニティライフは、中小企業庁のM&A支援機関に登録しています。
★株式会社バトンズが主催する2025年M&Aプロフェッショナルアワードにて「成約賞」を受賞しました。