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事業譲渡事例51|地域密着型集団指導塾を生まれ変わらせる コンサルとの親和性

2024年4月17日
譲渡例(今までのケース)

お世話になっております。「学習塾売却のセカチャレ」を運営する株式会社インフィニティライフの吉田です。


セカチャレは、学習塾専門の株式、持分、事業売却のサポートサービスとして、今まで300件以上の学習塾売却に携わってきました。

学習塾経営者様の方には「株式売却、持分売却、事業売却は大規模な企業の話、自分には関係のないことだろう。」と考えている方も多くいらっしゃいます。


しかし、

・学習塾を閉校したいが、生徒や講師のことを考えるとやめられない

・体調面に不安があるが、引き継ぎ手がいない

・別の事業に集中したい

という方にとっても、株式売却・持分譲渡・事業売却は1つの選択肢となります。売却をすることがどのようなことなのか、それにより得られるものは何なのか、当ブログでご紹介します。


今回の塾は、神奈川県川崎市で約30年以上続く、地域密着型集団指導塾のお話です。間近に小学校があり、小学校から長く通われている生徒様が多い地域に愛される塾です。


売り手様はなぜ、この学習塾を売却するに至ったのか。その経緯も含めて、紹介していきます。


学習塾事業概要


■教室所在地
神奈川県川崎市

■指導形態
集団指導

■生徒数
20~30名

■売上高
約950万円

■営業利益
赤字
※役員報酬込

■譲渡金額
税込66万円

■案件ページ

【開校30年程度/住宅地】神奈川県川崎市の集団指導塾の事業譲渡

事業譲渡を決めたきっかけ


今回の売り手様が譲渡を検討したきっかけは、コロナ以降の営業不振でした。

コロナ禍で集団塾への通塾を敬遠する状況になってしまい、これまで口コミによる集客で生徒を集めていたことで入会者の波が途切れてしまいました。オンライン指導も検討はされたのですが、大手の後追いをするだけになると、あえて指導方法は変えずに立ち向かうことを選ばれたそうです。

無事、あえて当塾をお選びしている通塾者の激減は避けることができたのですが、集団塾がコロナとの相性の悪さ・個別指導塾主流となりつつある風潮もあり、集客面が厳しく、売り手様はご自身での経営に限界を感じられたとのことでした。

そんな中、弊社のサービスを知っていただき、よりエネルギーある若者や、当塾の教を活かせる方へ譲渡をしたいとご相談いただきました。

後継者が塾内にいらっしゃらないという事は多々あり、順調に後継者が育っていらっしゃる塾の方が少ないのでないかと存じます。昔と違い、アルバイト講師から教室長へ意思を継いでくださる学生も少なくなったと感じます。

閉塾を考える状況で、後継者を一から採用し、育成していくことは非常に困難であると存じます。しかし、譲渡であれば塾の現状を理解した上で引継ぐ方をお探ししますので、育成の必要もなく(引継ぎは必要ですが)、生徒様の居場所をより堅実に残すことができます。

募集開始〜譲渡契約


買い手様の募集~トップ面談まで


弊社では、お手伝いをする際に、案件毎に「事業概要書」を作成します。この事業概要書は塾の説明書となりますので、売り手様から様々な資料を頂戴し作成をします。
事業譲渡の場合、資産・負債・各契約は引継ぎ対象外のため、直近3年間の収支情報や生徒数の推移・講師情報・賃貸借契約書があれば、譲渡に必要な情報はほぼ揃います。買い手様の求める情報は、「譲渡後の塾の収支予測」と「それだけ生徒を増やさなければならないか」の2点であることが多いです。極端な話ですが、この2点がクリアであれば、後は買い手様の得意とする手法で、損益分岐点を超える施策をご検討いただくことができ、譲渡を受けるか否かの判断ができます。

頂戴した資料から概要書が完成をさせた後、弊社では即募集を開始します。神奈川では横浜市・川崎市は人気のエリアで、お問合せを多く頂戴することができました。

しかし、売り手様が集団塾の教室長兼メイン講師であることから、塾経験の浅い方には荷が重く、ご面談まで進められる方は多くありませんでした。

それでも、既に塾運営をされている方、過去塾運営しており再度復帰を検討されている方からお問合せいただき、譲渡後の運営に心配のない方々とご面談まで進めることとなりました。

そして、2人目にトップ面談を行った方が、ご自身の持つノウハウによって集客を図るので、売り手様に教室長として残って欲しいとのご要望をいただきました。売り手様も本来であれば当塾を手放したいタイミングではなかったこと、塾の立て直しができる新たなノウハウに大きな期待感を持ち、この方とお話を進めることとなりました。

面談後~基本合意

面談後のご検討

トップ面談終了後、候補者の方へ売り手様の譲渡を進めたいという意向をお伝えしたところ、こちらこそとご快諾いただきました。

この買い手様は以前譲渡を受けた塾で実施した英会話の指導方法が非常に好評で、塾の立て直しの成功経験のある方でした。そのため、当塾のような、歴史が長く地域密着型かつ、経験豊富な教室長が継続してくれる塾をお探ししており、正に当塾にマッチした買い手様でした。お気持ちの合致がスピーディーだった分、塾の収支情報、商圏情報の調査を慎重に進めることとなりました。

また、譲渡後も売り手様が教室長を継続することになるため、事業譲渡ではなく法人ごと譲渡する、株式譲渡へ移行することなりました。

詳細な収支情報の確認はDDで進めることとなり、買い手様の方で商圏調査完了後に基本合意の締結となりました。


DD~譲渡契約


株式譲渡では、買い手様のご判断の中でDDを進めていくこととなります。今回は士業の方は雇わずに3期分の決算書、現預金を買い手様ご自身でご確認する程度となりました。

次に譲渡契約書の擦り合わせです。今回は譲渡後も売り手様が代表兼教室長として残り、買い手様が役員として就任するのでそちらにマッチした内容で作成を依頼しました。その他、契約の引継ぎ等、それぞれのご要望を弊社交えてご相談し、ご納得できる内容へ落とし込んでいきます。

そういった契約折衝の間にも、譲渡後の新規指導内容の周知方法や在籍生徒へのアプローチはどうするか、とお打合せ内容が尽きることはありませんでした。

上記打合せを経て契約書を作成し、無事譲渡契約を締結することが出来ました。

現在は譲渡契約の締結が完了し、残すところ、決済日、譲渡日を迎えるのみとなっております。

終わりに

今回選ばれた買い手様は前述した通り、既に塾の立て直し経験があり、かつ希望条件と当塾がマッチしておりスムーズにお話が進みました。当塾の持つ長い歴史は金銭では手に入れられない武器であり、価値となります。多くの買い手様が塾の持つ歴史に価値を見出して、手を挙げてくださいます。

古い塾だから誰も欲しがらないのではなく、古い塾だから欲しがる方がいらっしゃるのです。

こういった開校する上で合えて譲渡を選ぶ理由、どういった買い手様が譲渡による開校を求めているのか、セカチャレには「塾専門で運営してきたからこそ持つリソース」によって塾を求める買い手様を知っています。また、譲渡先を探すという一点に注力するのではなく、「どのような買い手様とマッチするべきか」を熟知しています。

これは塾経営を経験し、塾業界経験者のみがアドバイザーである弊社独自のノウハウであると自負しております。ただ契約や金額の折衝を行うのであればより優秀な会社、アドバイザーもいらっしゃるとは存じております。より良い塾へ、より生徒様、講師様にとってプラスになる譲渡を提供するこの視点も弊社は持ち合わせております。


その点で、「身売りをするようで譲渡は気が引ける……」と思っている学習塾経営者の方のお手伝いは十分にできると自負しています。

利用は無料なので、コストもなく利用できるので、少しでも検討されている方はお気軽にご相談ください。


「うちの塾は売却ができるのかな?」

「興味を持ってくれる候補者はいるのかな?」

と少しでも気になっている学習塾の経営者様、是非ともお気軽にお声がけください。


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