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事業譲渡事例52|賃貸物件の最大活用 事務所と塾の親和性

2024年7月9日
譲渡例(今までのケース)

お世話になっております。「学習塾売却のセカチャレ」を運営する株式会社インフィニティライフの吉田です。


セカチャレは、学習塾専門の株式、持分、事業売却のサポートサービスとして、今まで300件以上の学習塾売却に携わってきました。

学習塾経営者様の方には「株式売却、持分売却、事業売却は大規模な企業の話、自分には関係のないことだろう。」と考えている方も多くいらっしゃいます。


しかし、

・学習塾を閉校したいが、生徒や講師のことを考えるとやめられない

・体調面に不安があるが、引き継ぎ手がいない

・別の事業に集中したい

という方にとっても、株式売却・持分譲渡・事業売却は1つの選択肢となります。売却をすることがどのようなことなのか、それにより得られるものは何なのか、当ブログでご紹介します。


今回の塾は、神奈川県川崎市で約10年以上続く、個別指導塾のお話です。近隣にいくつか中学校があり、駅からも10分圏内の住宅街に位置する個別指導塾のお話です。


売り手様はなぜ、この学習塾を売却するに至ったのか。その経緯も含めて、紹介していきます。


学習塾事業概要


■教室所在地
神奈川県川崎市

■指導形態
個別指導+映像授業

■生徒数
20~30名

■売上高
約1,080万円

■営業利益
約160万円
※教室長給与除く

■譲渡金額
税込165万円

■案件ページ

【駅徒歩10分程度/住宅街】神奈川県川崎市の個別指導塾

事業譲渡を決めたきっかけ

今回の売り手様が譲渡を検討したきっかけは、年金受給者になるため、事業主を引退したいとのことでした。

塾への熱意はまだあれど、個人事業主として収入を持ち続けることで年金受給を阻害することになってしまうということで、後継者探しも兼ねて譲渡先を探すこととなりました。

そんな中、弊社のサービスを知っていただき、よりエネルギーある若者や、当塾の環境を活かせる方へ譲渡をしたいとご相談いただきました。

後継者が塾内にいらっしゃらないという事は多々あり、順調に後継者が育っていらっしゃる塾の方が少ないのでないかと存じます。昔と違い、アルバイト講師から教室長へ意思を継いでくださる学生も少なくなったと感じます。

閉塾を考える状況で、後継者を一から採用し、育成していくことは非常に困難であると存じます。しかし、譲渡であれば塾の現状を理解した上で引継ぐ方をお探ししますので、育成の必要もなく(引継ぎは必要ですが)、生徒様の居場所をより堅実に残すことができます。

募集開始〜譲渡契約


買い手様の募集~トップ面談まで


弊社では、お手伝いをする際に、案件毎に「事業概要書」を作成します。この事業概要書は塾の説明書となりますので、売り手様から様々な資料を頂戴し作成をします。
事業譲渡の場合、資産・負債・各契約は引継ぎ対象外のため、直近3年間の収支情報や生徒数の推移・講師情報・賃貸借契約書があれば、譲渡に必要な情報はほぼ揃います。買い手様の求める情報は、「譲渡後の塾の収支予測」と「それだけ生徒を増やさなければならないか」の2点であることが多いです。極端な話ですが、この2点がクリアであれば、後は買い手様の得意とする手法で、損益分岐点を超える施策をご検討いただくことができ、譲渡を受けるか否かの判断ができます。

頂戴した資料から概要書が完成をさせた後、弊社では即募集を開始します。神奈川では横浜市・川崎市は人気のエリアで、お問合せを多く頂戴することができました。

また、オーナー様は譲渡後も教室長として雇用されることもご了承していただけていたことから、塾業界外の方からも多数お問合せをいただくこととなりました。

既に塾経営をしておりエリアを拡大したい方、別業界から塾業界への参入を考えている方、現事業と塾を同物件で共存させることで賃貸を有効活用したい方と様々な方とご面談していただきました。

そして、現事業と塾の共存を図っていた方とお話を進めることとなりました。日中は現事業の事務所として、夕方からは塾としてオーナー様が教室長を務める。このイメージが譲渡前後での生徒様への影響が少なく、業績改善がスムーズに行えるとオーナー様も気に入ってくださりました。

面談後~基本合意

面談後のご検討

トップ面談終了後、候補者の方へ売り手様の譲渡を進めたいという意向をお伝えしたところ、こちらこそとご快諾いただきました。

この買い手様は建築業界の方で、塾はアルバイト経験がある程度でしたので、是非とも教室長を続けて欲しいとご要望をいただきました。

教室長が変わらず、講師陣もそのままであることで生徒様の離脱を防ぐことにもなります。買い手様にとっては非常に魅力的な条件であり、候補者様の枠を広げる大きなポイントとなります。

その後、大まかに譲渡後のイメージを共有し、基本合意へと進める事となりました。


DD~譲渡契約


DDは入出金のデータを確認する程度で終わり、譲渡後の雇用条件の擦り合わせ等を中心に打合せを進めることとなりました。

また、譲渡契約書の擦り合わせも並行して進めていきました。今回は譲渡後も売り手様が教室長として残るため、契約の引継ぎ等を契約後に共同で進めていくことで、細かく取り決めるのは譲渡前後の月謝の取り扱い、経費の精算についてでした。それぞれのご要望を弊社交えてご相談し、ご納得できる内容へ落とし込んでいきます。

そういった契約折衝の間にも、譲渡後の新規指導内容の周知方法や在籍生徒へのアプローチはどうするか、とお打合せ内容が尽きることはありませんでした。

上記打合せを経て契約書を作成し、無事譲渡契約を締結することが出来ました。

現在は譲渡契約の締結が完了し、残すところ、決済日、譲渡日を迎えるのみとなっております。

終わりに

今回選ばれた買い手様は今後塾事業を広げていくことを視野に入れておりましたので、オーナー様にはその経験を存分に振るっていただくことになるでしょう。オーナー様の人材価値、塾の開校時間が一般企業とズレていることそのものがメリットとなり、今回はお話がまとまりました。様々な買い手様が独自のニーズを持ち、塾に価値を見出して、手を挙げてくださいます。

こういった開校する上で合えて譲渡を選ぶ理由、どういった買い手様が譲渡による開校を求めているのか、セカチャレには「塾専門で運営してきたからこそ持つリソース」によって塾を求める買い手様を知っています。また、譲渡先を探すという一点に注力するのではなく、「どのような買い手様とマッチするべきか」を熟知しています。

これは塾経営を経験し、塾業界経験者のみがアドバイザーである弊社独自のノウハウであると自負しております。ただ契約や金額の折衝を行うのであればより優秀な会社、アドバイザーもいらっしゃるとは存じております。より良い塾へ、より生徒様、講師様にとってプラスになる譲渡を提供するこの視点も弊社は持ち合わせております。


その点で、「身売りをするようで譲渡は気が引ける……」と思っている学習塾経営者の方のお手伝いは十分にできると自負しています。

利用は無料なので、コストもなく利用できるので、少しでも検討されている方はお気軽にご相談ください。


「うちの塾は売却ができるのかな?」

「興味を持ってくれる候補者はいるのかな?」

と少しでも気になっている学習塾の経営者様、是非ともお気軽にお声がけください。


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