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【法人譲渡ケースその4】セカチャレリピーターの売り手様、買い手様間の持分譲渡

2023年4月12日
譲渡例(今までのケース)

こんにちは!「学習塾売却のセカチャレ」を運営する株式会社インフィニティライフの高木です。

・学習塾売却のセカチャレ https://smallm-a.com

・株式会社インフィニティライフ https://infinitylife.co.jp



セカチャレは、学習塾専門の株式、持分、事業売却のサポートサービスとして、今まで150件以上の学習塾売却に携わってきました。

学習塾経営者様の方には「株式売却、持分売却、事業売却は大規模な企業の話、自分には関係のないことだろう。」と考えている方も多くいらっしゃいます。

しかし、

・学習塾を閉校したいが、生徒や講師のことを考えるとやめられない

・体調面に不安があるが、引き継ぎ手がいない

・別の事業に集中したい

という方にとっても、株式売却・持分譲渡・事業売却は1つの選択肢となります。売却をすることがどのようなことなのか、それにより得られるものは何なのか、当ブログでご紹介します。



今回は、実際に最近行われた、学習塾を運営する合同会社の持分譲渡をご紹介します。どのような合同会社、学習塾が、どのようなフローで譲渡されていくのか。具体的なイメージをもっていただけるのではないでしょうか。

最近、設立のハードルが低い合同会社が多くなってきています。合同会社は株式会社における「株式譲渡」とは多少譲渡のフローが異なり、出資者の持分を譲渡する「持分譲渡」となります。「合同会社でも同じように法人売却ができるの?」と考えている学習塾の経営者様は、是非ともご参考ください。

塾の経営

合同会社概要

法人住所:神奈川県横浜市

指導形態:個別指導
生徒数 :20〜30名
売上高 :1,000万円〜1,500万円
営業利益:0万円〜200万円

役員報酬:0万円

純資産 :0万円〜200万円

譲渡金額:0万円

★案件ページはこちら(【駅近/高単価】横浜市北部の中高一貫校生特化型個別指導塾



持分譲渡を決めたきっかけ

今回、お問い合わせをいただいた売り手様は、去年セカチャレをご利用いただき、学習塾を買収して事業をスタートさせた方です。

お話を聞くと、事業をスタートさせて、教室にも馴染んでいき、ここから集客などを加速し一気に拡大していこう、というときに、お母様が大病を患ってしまい、看病の必要性が出てきてしまったということでした。


この売り手様は本業も別でもっていて、かつお母様のいらっしゃるご実家が関西地方にあるということで、その行き来などの時間も発生してしまい、物理的にこの学習塾を継続することが難しくなってしまった、ということで譲渡のご相談をいただきました。

まだ開始から1年も経っておらず、先述した通りここからいよいよ、というタイミングでもあったため、売り手様としてはとても残念なことではあるということだったのですが、通っている生徒様や先生のことを考えて、ちゃんと今後も運営を安定して継続できる方に譲渡をした方が良いのでは、ということから、改めて譲渡のご依頼をいただきました。


事態も事態ということで、早急に譲渡を受けてくださる方を探してほしい、というご要望でした。条件面は最大限譲歩をしてくださるとのことだったので、あまり条件面に固執せず、柔軟に対応ができるという前提で、買い手様の募集をスタートさせました。



募集のスタート後

この学習塾は、中高一貫校に通っている生徒をターゲットとした大学受験の学習塾でした。指導レベルも高く、講師の方の学歴やクオリティも高い、立地も最近発展してきている場所で、教育熱の高い親御様が多い地域でもあり、去年は東大、東工大の合格者を輩出している実績があるということで、ある程度早めに譲渡先の候補者は出てくるのではないかと想定していました。

※参考:【学習塾の事業譲渡】良い塾ってどんな塾?M&Aの視点から解説!

実際に、多くの候補者様が手を挙げてくださったのですが、ここから先、最終的に買収を決めてくださるまでになかなか至りませんでした。その理由は、この学習塾が入っている物件の家賃です。共益費を合わせると、月当たり55万円という金額で、学習塾経営において、経費の大部分を占める家賃がこの金額では…と見合わせる方が多くいたのです。

とても物件自体が大きく、実際にいくつかの仕切られた教室はほぼ使われておらず、弄んでしまった部分がありました。


昨年度の売り上げ実績は月当たり120-150万円程度で安定していたのですが、タイミングが新年度ということもあり、ちょうど受験生が抜けてしまったタイミングだったので、その点も売却が進まない理由の1つとなった可能性があります。また、売り手様の関与度も高く、買収側としては新たに人材を採用するなど、売り手様の穴を埋める方法も考える必要があったため、進捗が芳しくない期間がありました。



交渉・基本合意・譲渡契約

弊社からも、今までご縁をいただいた方にお声がけをし、その中で以前同じ神奈川県内の学習塾を買収してくださった方が、お話を進めていただけることになりました。


一方で、やはり先述の家賃がネックになっていたことから、売り手様とも相談をし、現在の物件を引き払い、別の規模を縮小した物件にリプレイスをし、事業を継続する流れになりました。

中高生が対象ということもあり、多少の移動であればそこまで影響は出ないであろう、ということや、実際に生徒に探ったりと先にヒアリングを行い、実際そのように踏み切れたことが、買収を決断してくださった大きな要因の1つとなりました。


また、もともとは事業譲渡で話を進める方向だったのですが、運営している合同会社が別の事業を行なっていないこともあり、途中から持分譲渡にて話を進めることにもなりました。

法人譲渡であれば、契約関係をそのまま引き継げるので、生徒や講師と、新たに契約を結ぶ必要がありません。買収側としても手間にならないですし、手続きを1つ増やすことによる、生徒や講師の離脱も防ぐことができるので、法人譲渡には大きなメリットがあります。

この合同会社は金融機関からの借入等もなく、全く問題なく譲渡を進めることができました。


譲渡前に引っ越し先の物件の目星もつき、結果としては決断をくださってから実際の譲渡契約、クロージングまで10日程度のスピード譲渡となりました。

売り手様、買い手様双方のレスポンスが非常に早く、準備をしていなかった資料などもその日のうちに作成いただいたり、連絡をしてから1時間後にはだいたい連絡が返ってきたりなど、やりとりはスムーズそのものでした。

やはりそれぞれがM&Aを経験しているということが、スムーズに進めることのできた理由の1つになったような気がします。買い手様も、売り手様の対応のスピードに驚いていました。



現在は、引き継ぎ期間中で、引っ越し後の運用などについてご相談をいただきながら、買い手様が売り手様から様々レクチャーを受けている段階です。

この売り手様は、以前2,30名程度の学習塾を買収され、1年程度で100人規模まで拡大しており、確かな手腕がある経営者様です。この経営者様が携わることにより、この学習塾がどのようになっていくのか、個人的にとても楽しみにしています。


終わりに

今回の案件は、前回の法人譲渡に続いて、株式会社ではなく「合同会社」の持分譲渡パターンでした。先述しましたが、合同会社の数は、感覚的にもとても増えてきており、その分合同会社の譲渡の依頼も増えています。持分譲渡をする場合は「総社員同意書」などが必要となっており、持分譲渡ならではの必要知識をもっておく必要があります。ご不安があれば、ぜひ弊社にお問い合わせください。



今回の買い手様も、弊社の案件紹介LINEグループに登録してくださった方で、ご紹介を差し上げてからのレスポンスも早く、スムーズにやりとりを進めてくださることができました。登録をまだできていない方は、この機会に登録してください。



★学習塾の買収を考えている方向け、案件紹介公式LINE

https://lin.ee/3XMxQu8



本ケースのように、急なご家族の環境変化によって、やむを得ず学習塾を売却せざるを得ない、というケースも少なくありません。また、長く学習塾をオーナー件教室長として経営、運営してきたが、家庭や講師への責任感、生徒を通わせ、成績と向き合わなくてはいけないプレッシャー、新型コロナウイルスの感染拡大など想定外の環境変化と対峙しなければならないということから、お問い合わせをいただく機会もとても多くなっています。特に、学習塾をスタートしてから10年くらいで節目を迎える方は、その傾向がとても顕著かもしれません。

とはいえ、長年関わってきた地域やご家庭、先生のことを考えると結局手を引けない…という責任感の強い学習塾経営者の方は多くいるはずです。そのようなお悩みは、事業譲渡や法人譲渡をすることで、解決することができます。



引退や、EXITとして学習塾の売却、譲渡を考えられている方は、学習塾専門の売却、譲渡サービスのセカチャレに、お気軽にお問い合わせください。


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