こんにちは。セカチャレを運営する株式会社インフィニティライフの高木です。
ついこの前に新学年を迎えたかと思えば、もう5月も終わりに近づき、夏期講習の準備を初めている学習塾も多くある時期となりました。
学習塾の経営において、そんな夏期講習は年間で最も活気があり、経営的にも最大の山場となる重要な時期です。実はこの夏期講習を控えた5月下旬から6月にかけてのタイミングこそ、M&Aの検討を始める上でこれ以上ない絶好の機会!というお話です。
今回は、なぜ今の時期に動き出すことが売手さま・買手さま双方にとって最大のアドバンテージになるのか、スケジュール逆算のリアルな視点を交えて詳しく解説します。
目次
学習塾の年間サイクルにおいて、この初夏の時期にM&A・事業承継の相談を始めることには、経営判断として非常に合理的な理由があります。
学習塾のM&A・事業承継において、生徒さまの学年切り替えや新年度のタイミングに合わせられる3月末(年度末)の引き渡しは、最もスムーズで都合が良いタイミングです。
学校でも、大手の学習塾でも、このタイミングで担任の先生や教室長が変わることも多く、体制が変わることにさほど抵抗がない時期であると言えます。
5月・6月から動き出しておけば、この年度末に向けてスケジュールに大きな余裕を持って、お互いに納得のいく交渉を進めることができます。
春先の新年度募集の結果を見て、「想定よりも集客が振るわなかった」「これ以上の単独維持は厳しいかもしれない」と感じているオーナーさまもいらっしゃるかと思います。春先の生徒数は、基本的にその年の売上を構成する基盤となるため、ここで失敗してしまうとその1年を不安視してしまいます。
その場合、このタイミングで譲渡へ舵を切ることで、ズルズルと赤字を掘る前に傷口を浅く抑える「適切な損切り」が可能になります。
買手さまにとっても、夏前に動き出すこと、あるいは夏期講習のタイミングを意識して交渉に臨むことには強力なメリットがあります。
7月・8月の夏期講習期は、教室に通う生徒と最も濃密な時間を過ごせる時期です。特にその中でも、売上構成比において重要な存在であり、かつデリケートな受験生に対しても、入試までまだ数ヶ月の猶予があるこの時期だからこそ、まだ譲渡をすることによる影響を最大限止めることができます。
学習塾の収益において、夏期講習費は年間で最も大きなまとまった売上となります。このタイミングに照準を合わせて引き継ぎを行う(あるいは並走を開始する)ことで、買手さまは初期のキャッシュフローを非常に有利な状態でスタートさせることができます。
学習塾経営者の多くは、秋からの新規開校や拠点拡大を視野に入れています。先述した通り、学習塾にとって春先の生徒数は、その1年間の経営基盤そのものです。春に向けて充実した集客を行っていきたいのです。
秋に先立ってM&Aで拠点を確保しておき、冬から春のメイン募集期に向けて一定数の生徒を既に抱えた状態でロケットスタートを切りたいという買手さまは非常に多く、今まさに買い手側の動きが活発になっています。
年間で最もエネルギーを消費する夏期講習を前に、譲渡の決断を下すことは、売手さまご自身の身を守ることにも繋がります。
猛暑の中、朝から晩まで特別カリキュラムやシフト調整に追われる夏期講習は、特にシニアオーナーさまにとって肉体的に非常に大きな負担です。
(私も学習塾を運営していた時期、教育業に勤めていたときは、この時期が一番キツかったです…)
この大仕事を前に一歩退く、あるいは次のオーナーさまと協力して運営できる体制を作れることは、実務面で大きな救いとなります。
一番のメリットは、大切な受験生をしっかりと次の体制へ引き継げることです。直前の秋や冬に急にオーナーが変わるのとは違い、夏という転換期を活用することで、生徒さまや保護者さまに動揺を与えず、綺麗にバトンを渡せます。売手さま自身の「生徒に申し訳ない」という精神的なダメージや罪悪感が一切ない形で幕を閉じることができます。
今からM&A・事業承継の検討をスタートさせた場合、どのような進捗が考えられるのか、現実的なタイムラインを考えてみます。
・3月末(年度末)引き渡しを目指す場合:非常に余裕があり、お互いの塾の文化をじっくり擦り合わせる完璧な準備が可能です。
・最短での引き渡しを目指す場合:夏期講習明け(9月〜10月頃)の新学期スタート体制が、実務的・手続き的に最も現実的なスピード感となります。
・年内(12月末)引き渡しを目指す場合:手続きを含めても、全く無理のない理想的なスケジュールで進めることが可能です。
逆に、この5月・6月のチャンスを逃し、忙しい夏期講習を終え、9月以降の秋口や、冬の受験期直前にまで検討のスタートを引き延ばしてしまうと、状況が変わってしまう場合があります。
年度末までの残された期間が非常にタイトになるため、買い手探しの選択肢が狭まり、最悪の場合は年度内の成約可能性そのものが低くなってしまいます。また、焦りから交渉優位性を失い、最終的な売却条件(価格など)を下げざるを得なくなるというリスクも生じやすくなります。
この点も踏まえ、検討のスタートは少しでも余裕があるうちに、と動き出すのが良いのではないかと感じます。
かつて、年度末に向けて余裕を持って相談に来られた売手さまがいました。結果として交渉がトントン拍子に進み、経営権だけを予定より先に買手さまへ譲渡。
年度内は売手さま自身が引き継ぎのために「雇用」される形で教室に残り、講師や生徒さまへの丁寧なバトンタッチを完全な形で成し遂げたという素晴らしい成功パターンもありました。
動き出しが早ければ早いほど、こうした柔軟で、誰一人傷つかない幸せな選択肢を選ぶことができるようになります。
「夏期講習の準備が始まって忙しくなるから、それが終わってから考えよう」では遅い可能性があります。もちろん、1、2年スパンで考えているようであれば話は別ですが、ある程度今年度いっぱいで…という選択肢もあるようでしたら、お気軽にご相談ください。
セカチャレは、お試しで使っていただくことが可能です。売手さまの手数料は完全成功報酬で、譲渡金が300万円以下の場合は、手数料無料でご利用いただけます。
(※遠方の場合、交通費のみご負担いただいております)
少しでもM&A・事業承継の可能性があるようでしたら、まずはお試し程度でも良いので、お声がけください。
この記事の著者

取締役 M&Aアドバイザー 高木直人
埼玉大学教育学部卒業後、大手教育系企業、私立中高一貫校講師を経て、株式会社インフィニティライフに参画。学習塾事業、学習塾M&A事業の責任者として、100件以上の学習塾案件を支援、40件程度を成約に導いた。2023年に株式会社バトンズが選ぶベストアドバイザー賞にノミネート。
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