不況下にもかかわらず学習塾が乱立している現状、塾経営は厳しい状況に立たされています。
廃業・閉業を迫られる塾も少なくありません。
辞める・閉めるという失敗の後始末には膨大な精神力・体力が要ります。
これを小規模塾でもM&A、譲渡、事業継承という形で、そして思い切った戦略で解決しましょう!
目次
少子高齢化で塾に通う子どもが少なくなったという認識は間違っています。
一日に2つの塾に通塾する小学生、土日にそれぞれ5時間の塾に通塾する中学生、塾に通うお子さんは、当たり前のように従順に年中無休で塾通いしています。
そこにオンラインという選択肢も増え、1対1の対面授業も当たり前のように実施され、1人1人の単価が上昇の一途をたどっています。
結果少子化は問題になりません。
コロナ禍の追い風に乗って急激にオンライン化が進み非常に効率よく授業を実施できるようになりました。
また少子化は、その分個々の生徒を手厚く扱うことで塾のサービスを向上させ、各家庭の子ども一人当たりにかける教育費も近年上がっていることから、生徒単価上昇により売り上げにデメリットはないと言えます。
一方、大手の安定的な伸びに比べると、小規模あるいは個人塾では経営が成り立たないため廃業や閉業に追い込まれているところも多く、解約手続きを進める塾も少なくありません。
小規模塾でも多くの教室が講師の研修を行っており、大手塾講師同様、講師のモチベーションは高いので、指導力が足りないわけでは必ずしもありません。
ですが退塾していく生徒は入塾生を上回り続けます。
夜間時間を延ばして残業しても、効果ははかばかしくありません。
また、個人塾で後継者がおらずに廃業に追い込まれる場合もあります。
こうして厳しい経営に廃業する塾もあれば逆に開業する塾もあります。
「自分でもできそう」「資本金ゼロ」「転職に何度も失敗しているからとりあえず」
等各人の状況に合わせて気軽に塾を開業する方々が増えています。
もちろん教育に自信があり準備も相当したうえで真剣に方法論にのっとって開業される方もおられます。
意外と多いのは元中高の先生で定年退職された方が専門的な受験塾をご自宅で始められる例です。
何と言ってもまず立地です。
後々口コミで良い評判が立ったら相当立地が悪くても集客可能な場合がありますが、登下校路の途中にある、学校の近辺にある、校区内にあるというのが理想です。
他塾も同じことを考えていますから、同じ場所に所狭しと塾が集合したりしている光景は皆様もよくご存じでしょう。
大手がいくつか集まって少し離れたところに個人塾あるいは小規模塾があります。
しかしこれは必ずしもマイナス要因ではありません。
子どもさんにも様々で、あえて小規模塾、個人塾を希望するお子さんは少なくありません。
むしろ大手が集まっていてわかりやすい目印にもなりますから。
そこで独自の教授法で指導すれば、口コミで集客できる可能性もあります。
通学路近辺、ターゲットの学校近辺、校区内に閑静なところがあり、そこに塾を開設できるという願ったりかなったりの場合もないことはないので入念に場所選びをしましょう。
いわゆる文教地区かそうでないかということです。
文教地区には様々な小・中・高校、あるいは大学が複数入っている場所もあります。
ほとんどは進学校ですし、小学校からの一貫校が入っている場合もあります。
塾同士の競合は厳しくなりますが、独自のカラーを打ち出せれば十分勝算があります。
ただそういう場所は土地代も高く経費に余裕がないと長続きはしませんが、
人口や学校が多く、自治体も教育に力を入れている地域は比較的に教育に関心のある家庭が多いので、塾の立地として重要な検討要因であります。
③塾にとっては平均所得も重要
文教地区は一般に富裕層が住んでいることが多く、平均所得の水準がかなり高い層がターゲットとなります。
ですから月謝も相対的に考えて高くしてもいい地域です。
例えばこのような文教地区にある名門大学は、事務方の方で学生アルバイト家庭教師の募集に応じる時、その大学の基準値を決めて大学の事務方にかかってくる問い合わせに応じています。
詳しいことは学生と親御さんが詰めますが、おびただしい家庭教師の問い合わせが事務方に来るので大学事務の方で~万円以下は受けないと決めています。
ですので一般富裕層で、文教地区であれば、教え方さえ徹底していれば、学生アルバイトでも十分稼げる状況ですので、堂々と生徒単価を高めで攻めてもいいでしょう。
今廃業を考えている方、開業当初のように前向きなことを考えられていますか?
もう資金繰りがどうしようもない、自己破産寸前、など不安なことで頭がいっぱいになってはいないでしょうか?
廃業・閉業だけを考えていると、大事なものが見えなくなってしまう恐れがあります。
状況が閉塞していると良い兆し、まだできるかもしれない、そういうものも見えなくなってしまいます。
「もうやるだけやった」「最近の大手のやり方にはついていけない」「子どもにへつらうのも嫌気がさしている」「食べていけなくなる前に見切りをつけよう」「年金が出るまで位の貯えはある」
とご自分を俯瞰でご覧になったうえでの決意には、後で後悔するという可能性は少ないと思われます。
そうではなく、
「最初に立地の安さで妥協してしまったから仕方がない」「何年も毎日同じやり方で、同じことを同じように繰り返していた」「なぜ勉強会や地域のイベントに参加して地域密着型の体制をとらなかったのか」「全部面倒だった」「ギリギリ行けそうだが、この立地じゃ無理だ」「転職は難しいが塾のノウハウなら反省とともに頭に叩き込んである」
と後悔もありつつ新たな一歩を踏み出せないでいるなら、素晴らしい逆転劇ができるかもしれません。
その立地でも上記のように始めたい人は非常に多いのです。
廃棄をどうしようと頭を悩ます塾の備品や消耗品、実は居抜きという方法を取れば全ての設備ごと次の使用者に譲渡できるのです。
もちろんこの解約含む手続きはプロであるM&A仲介業者の手に委ねることになりますが、まだ十分使える設備全てを有料で廃棄し膨大な費用をかけて内装まで何もかもなくしてスケルトンと呼ばれる状態にする必要はありません。
居ぬきを大喜びで買ってくれる需要があるのですから。
ですので、例えば40代・50代でも、まだ経済的にひっ迫した状態まで行かず、塾に未練も反省もあるのなら、
今度こそはある程度妥協はしても好立地に塾の場所を変え、地域に溶け込み、講習会・勉強会にも出席し、
その新しい土地で新しい気持ちでスタートを切ってみませんか?
今の教室は買い手が付くまで存続し、生徒ごと譲渡するので、生徒の保護者と生徒には心配をかけないようあらかじめきちんと説明し、事業継承する新たな所有者にも生徒のことは詳しく説明しておけば、思わぬ2度目のチャンスに遭遇できます。
今回は全力で立ち向かう覚悟で。
一方居ぬき物件を買う方も、M&Aに委ねるという知らないことだらけな状態から、全てを理解し低リスクでの開業が可能となり至れり尽くせりです。
場所を変えて新たな段階に向かう人も、思わぬチャンスに集客の悩みもなくなった新しい継承者も、ダイナミックな挑戦をどうぞ力いっぱい敢行してください。
今回は変則技の譲渡でしたが、それで廃業者も開業者も成功に向かって輝けるのなら、本当に優れた意外性のある方法と言えますね。
ビジネスの世界は日々進化しています。窮地に頭を抱えるだけでなく、新たな可能性を知り、もう一度挑戦の一歩を踏み出してみませんか。
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